少なからぬRT&いいねをいただいていたので、ブログのほうに転載しておきます。
後から見たい方用に。
【2019年3月追記:ラッセル・バークレー博士の日本語訳されている著書を3冊追加しました。】
チェックしておきたいアメリカのADHD研究者
RT YouTubeにあった海外のADHD研究者も服薬しろ、話はそれからだ的なことを言ってた。努力には限界があるので、まずは底上げしないといけないんだよな。頑張るだけじゃ上手く行かないから困ってるのに、服薬なしで工夫しても失敗しやすい条件で試みることになるから学習性無力感を強めてしまうし。
— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2018年3月3日
このツイートで紹介したADHD研究の有名な先生のお一人(らしい人)についてメモっておきます。
ラッセル・バークレー博士(Russell A. Barkley; see. Wikipedia(日本語)/Wikipedia(英語))。
日本語訳されたご著書もあります。2000年から2015年までの間に出た本で把握できてる分をリストアップしておきますね。
ちなみに、英語版Wikipediaのほうでは「ストラテラのメーカーであるイーライリリー等の資金援助を受けている」と批判されていますが、どうなんすかね。
一応、アメリカ心理学会(APA)から表彰もされたことあるらしいんで、私は、批評に耐えうるだけの成果は出しているので信頼してもいいんじゃないのかな、と安直に考えておりますが。
ご本人の関わっているらしいサイト
Russell A. Barkley, Ph.D. – Dedicated to Education and Research on ADHD
もあって、そっちには英語書籍の紹介もありますし、上の方の帯を見るとあるけど、ADHD COURSESっていう、この人の監修したADHDについて学べるコースもあります。
医療従事者を対象としたコースみたいで、アメリカで資格取ってる医療従事者や心理学者の継続研修ポイントの対象にもなっているようです。
つまり、業界では業績とともに政治力もある人なんでしょうねぇ。
Webセミナーを見てのポイントまとめ
みなさんご存じのように、私、ものぐさな専業主婦ADHDerですので、この先生のWebセミナーを改めて見直すのは気が向かない限り無理そうです。
が、過去のツイートをまとめておくことはできそうなんで、私のツイートをTwitterのタイムラインで見かけなかったって方は参考にしてみてください。
https://t.co/zR6jiqfOYS via @youtube
改めて。ADHDは実行機能の障害か、そもそも実行機能って? 実行機能に障害があるからわかってるけどできないのをどうサポートしたらいいか? についての、ラッセル・バークレー博士によるウェブセミナー。— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2017年1月5日
印象に残った画面資料になかったポイント:
・ADHDの人は定型の人に比べて平均で30%くらい実行機能の発達が遅れてる。
・服薬が大前提。飲まないでメンタル面で努力してGTDじゃ、自己統制?のエネルギー枯渇する。
・ADHD児の場合、服薬すれば発達がブーストされるので、服薬推奨。— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2017年1月5日
(GTD=getting things done、タスク管理してやるべきことをやってくこと。自己統制?←self regulation。日本語では何と翻訳すべきなんだっけ……。)
— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2017年1月5日
来週に予定している大人ADHDのミーティングでも、これも参考にしようと思います。
でも、対策はもしかするとみんなわかってることかも。
・頭の中で処理しようとすんな、図なり何なりに書き出すんだ
・タイマーでも何でも「まさに作業中」に気づける仕組み作れ— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2017年1月5日
あ、ADHDの人の実行機能って年齢の30%分は若いんだよって話、まだ続きがあったんだった。
実行機能の発達過程はだいたい30歳で止まるので、30歳以上の人は30歳の時の実行機能の状態が続くとのこと。— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2017年1月5日
10-20代のみなさんで受診を阻害するものがなければ早めにADHDか診断してもらって、何はともあれ服薬して、で実行機能が発達する期間のうちに頑張ったほうが、何もせずに頑張るよりずっといい、というのが博士の主張でした。
— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2017年1月5日
私的な印象だけど、同感。服薬で多少なりとも改善すれば、その分の生活上の不快感は減るしできたことから自己肯定感も増す。
B.バークレー博士によると、32本の論文が子供時代の服薬で実行機能が発達しやすくなることを支持してるそう。試してみていいんじゃ?— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2017年1月5日
長々書いてきましたが、元のYouTube動画のウェブセミナーは非英語圏の方々向けに企画されたもので、博士はかなり聞き取りやすくゆっくりめに話すし、言葉選びも米語の日常語を省いた標準的表現となっているようでした。脳用語はともかく。視聴おすすめ。
— 園生恵子-入学式カウントダウン! (@sonoukeikoADD) 2017年1月5日
服薬というか、通院開始と障害年金について注意したいこと
上には10-20代の人は早く通院して服薬したほうがいいんじゃないのと書いたんですが、ちょっとご注意いただきたい点があります。
通院開始時期と障害者年金の件です。
今日見たツイートにこんなものがありました。直接引用するとご迷惑かもしれないんで、リンクだけ張っておきます。
障害年金を申請する際には初診日を申告する。
初診日が就労前の子供時代だと、障害年金は基礎年金しか受け取れない。
もし就労して厚生年金を納め始めて以降が初診日なら、障害厚生年金が受け取れる。
社会人になってから通院を始めた方が支給額が大きいからいいんじゃないか。
引用元のツイート
私自身はまだ精神障害者保健福祉手帳を申請しようかどうかという程度ですし、手帳も3級程度で障害は比較的軽度。障害年金を受給できる障害の状態ではなさそうです。
このため、詳細は調べていないんですが、ざっと日本年金機構の障害年金の説明文を読む限りでも、このツイートの言ってることにも一理あるのかなぁという気がしています。
読んでみたい方は、以下をご参考ください。
問題となるのは支給される障害年金の額にどの程度の差があるかなんですよね。
いろいろググってみたところ、このサイトの説明が、具体例が書いてあってわかりやすかったです。
障害年金の年金額(支給額例付きの解説)|障害年金の基礎知識|かなみ社会保険労務士事務所
けっこう差が大きそうです。
ただ、現金は大事なんですけど、障害年金が支給されるくらい症状が重いとしたら、よくある「グレーゾーンかもしれない」って悩みどころではなくて、服薬しないと心身ともに参ってしまうレベルでつらい生活を送られてるんじゃないでしょうか?
その状態で多感な子供自体~成人までを生きていくよりも、服薬して自己肯定感を下げないようにし、成功体験を増やし、周囲の人々の人間関係を円滑にするほうが、年金額よりもずっとリターンが大きくなるのではないかと。
(生きてないと、お金の話もできません。)
このところ全然この人のサイトを見てなかったので、また新しい動画とかないか、気が向いたらチェックしてみますかねー。
コメント
twitterで「たか」の名前で活動してます。
たまにですがブログ拝見してます。
面白い論文やビビッとくる物を紹介されており、とてもありがたいです
これからも貴ブログの発展をご祈っております。
たかさん、ありがとうございます!
面白い論文探し、もうちょっと楽しんでやっていきたいなと思っているところなので、ありがたいお言葉がすごく励みになります。
ぜひ今後ともよろしくお願いします。
突然申し訳ありません。
ADHD当事者ブログ「ちょっとおかしな生きかた」を運営している佐山と申します。
現在当ブログでは、ADHD体験談を募集しています。
ADHDに悩む方に少しでも役立つ情報を発信できればと思います。
詳細はURLから確認いただけますので、前向きにご検討いただけると幸いです。
http://www.sayama26.net/entry/2018/04/04/231236
佐山さん、ありがとうございます。
ブログ、診断前後に特によく拝見しておりました(もちろん、最近も!)。
ADHD体験談についてのURLも拝見しました。
限りなくグレーゾーンに近いんじゃないかという気がしている程度なので、
何を書いていいやらけっこう迷います。
みんなどんなことを書いているのか、体験談をもう少し読ませていただいてから、
何か書けるか、改めてご相談したいです。
よろそくお願いしますm(_ _)m