ギフテッド児についてよく知られていないけど知っておくべき10の事実

Parentinggifted, gifted-child, gifted-adult, 育児, ギフテッド

「育てにくい子」の育児の悩み

すぐ「すねる」娘。機嫌が悪くなると何もできなくなる

最近、子育てに悩んでいます。娘は私と夫の良い部分と一緒に困った部分も引き継いでいて、特に「嫌なことがあると怒って参加できなくなる」ことが幼稚園でよく起こっています。

ダンナは「発達障害じゃないか?」と言うけれど、ADHDを含め発達障害界隈の耳年増となっている私からしたら、むしろ年齢に比して高いコミュニケーション能力がある子に見えるんですよね。幼稚園の先生も同様なんだけど、それだけに「できない場面」を目立って認識されてしまっている面もあって……。

転居前の幼稚園では慣れたおかげで少なくなっていたけれど、今のマンモス幼稚園は先生の目の届かないことが多く、先生方も「はーい、じゃあ……これはなぁにぃ~?」って抑揚付けて大勢の子供を(子供だましで)惹きつけて注目させるスキルはあっても、個々の子供の特性を理解し適切に介入する能力はむしろ低くて、状況把握と問題解決につながっていないような印象があります。

 

「やれない」でなく「やらない」に見えてしまう

実際、先生から電話があるときは「今日こんなことがあって……」という困った状況の報告で、月1回あるかないかかと思っていたら、どうやらクラスの子にも「あ、また機嫌悪くなった。しばらく放っておこう」と対処されるくらいに頻繁に怒っているようで。

そう、娘にしてみたら「怒っちゃう」んですが彼女なりの正当な理由があって怒ったり泣いたりしているんです。でも、先生は細かいところまで話を聴いてはくれないし、まして「いつもはできるんだからやろうよ」になってしまう。娘は「これは『いつも』とは違うの」と思っていたとしても。

ふだんは大人しく率先して課題に取り組み、良くできる子という場面が多い反面、こういう気難しさを激しく表に出してしまうことが堅固な不服従の姿勢として受けとられかねません。親としては本当にこの点が心配です。(小学校から内申点が記録されますしね。中学受験させる余裕はたぶんないですけど。)

幼稚園で友達と遊べるようになって社会性が身についてきたけれど、それでも自分の感情のコントロール能力はまだ2歳くらい下の子のような感じがあります。そうした幼さ、つまり発達のしていなさがわがままと認識され本人にフィードバックされる、という性格形成面への影響も懸念されます。

 

「できる」のに、時々猛烈に「できない」のはなぜか

ギフテッド児の特徴

そんなこんなで、改めて「娘をギフテッドと認めて相応の環境を整えるべきでは」と思っていたところ、この記事が目に留まったので、ポイントをざっくり訳してみました。

ギフテッド児の特徴がわかります。

ギフテッド児についてよく知られていないけど知っておくべき10の事実

  1. ギフテッドの能力は遺伝によるもの(人工の約2%;親兄弟もギフテッドであることが多い)
  2. ギフテッド児の学校成績は良いとは限らない(教育が合ってないと能力を発揮できず、ドロップアウトすることも)
  3. 学習障害のあるギフテッドというケースは十分にあり得る(能力の高さで学習障害が目立たない/学習障害のせいで能力の高さが表せない)
  4. ギフテッド児には能力の均等に発達しない子供がしばしば見受けられる(知的能力だけ発達するも、感情の成熟やソーシャルスキルは年相応とか。学習進度は秀でているのに電気をつけたまま/ぬいぐるみたちと一緒じゃないと寝られない、など。)
  5. ギフテッド児は「過度激動(OE)」を持っていることがある(物理的・心的刺激に対する感覚や感情面の激しい反応。家族の集まりという特別な日なのに、ソースで手がベタベタして食べる気を失くす、とか。)
  6. ギフテッド児は気心の知れた友達を見つけにくい(同年代の子供たちとの差により、理解や気持ちの分かち合いが難しい)
  7. ギフテッド児は上手く場に溶け込めた感じを得にくい(同年代の子供から外れていると意識しやすい。孤立感はうつや自殺につながることも)
  8. ギフテッド児の特徴は学校でのみ目立つわけではない(ギフテッドというのは「成績のよい子」の別称ではない。高い能力とともに、感情の激しさや発達の凸凹、人間関係の問題を伴なう特徴をもつ子のこと。)
  9. ギフテッドであっても「いつもOK」であるわけじゃない(上に見てきたように、常に問題ないわけじゃないのがギフテッド。賢く理解が早くても、どんな子でも上手くいってり人生で成功したりするわけではない)
  10. ギフテッド児の子育ては簡単じゃない(教育の配慮、過度激動、人間関係の問題、発達の凸凹のため、ギフテッド児と生きるのは大変。しかし、多くの人が典型的な「上手くいくギフテッド児」をイメージするので、ギフテッドの親は支援や共感を得るのが難しい)

答:ギフテッドネス(が遺伝したから!)

ギフテッド児の特徴を読んでみると、思い当たることがありすぎてツラい。娘についてもそうですが、ダンナにもこういうところがあるし、自分もやっている自覚があります。(昨日、母と電話で娘のことを話していたら「あんたにそっっっっくり!」「育てにくい子を育てるのって大変でしょう?」と同情・共感とも積年の愚痴ともつかない感想を聞きました。人生で初めて母と同じ感覚を共有したんじゃないかってくらい話が合って、気味が悪かったですね。あと、母よ、すまぬ。)

そもそも「わが子がギフテッドかもしれない」と思い始めたのは、私自身が恐らく「上手くいかなかった」ギフテッド児だったからです。小さい頃の自分によく似ている気がするんですよね、娘は。この前も話しているときに「あ、それ、ママも小さい頃おんなじ感じがしたことあるよ!」という体感の記憶を思い出したりしました。身体の作りもかなり似ているのかもしれません。ならば脳も。

余談ですが、実行機能の障害について調べるほどに、思考の多動がADHDでなくギフテッドネス由来なのかもしれないとも思えてきています。WAISで言語性と動作性IQに差がなかったのは、もしかしてらそのせいなのかなと。

もし私がギフテッドであるなら、さらに、同世代人口の上位2%が在籍することの多い大学出身のダンナがもし「上手くいった」ギフテッドであるなら、娘が同じである確率は高い……。遺伝したとはいえ夫婦の特性がハイブリッド化した分、先の読めなさが加わります。

環境も時代も、娘を取り巻く人々も違いますしね。都度対策を考えるべきだし、そうするしかないんですよねー。ああもう。たった一つのナイスな答えがあればいいのに。

 

当面の対策

何が起こりうるかを考え、生活環境を整える

人間関係の問題は難点です。上のギフテッド児の特徴にもありましたが、私たち夫婦は常に周囲から浮いている存在であったようです。私の場合は転校が多かったため、学校だけでなく地域に対しても所属意識も低かったです。

「どうせいつかここからいなくなるんだし」とどこかで思っていましたね。全力でケンカしたりもしていましたが、わざわざ和解する努力はしませんでした。まあ、外面は今でも良いので、先生たちには比較的気に入られていましたけれど。でも、よくいる「先生のお気に入りの子供らしいハツラツとした女児」ではなかったですね、まったく。

勉強のほうは、小中の授業を早押しクイズと意識することで楽しむようにして乗り切ったけれど、高校は通学が長いのと聴くだけの授業がつまらなすぎて頭に入ってこなくて、本当に苦労しました。(大学・大学院は好きな勉強ができたから楽しくなりましたが。)

あの苦しさを娘も負うことになると思うと、不憫で。学校のテストはゲームと割り切れば楽しめますが、色んな意味で話の合わないクラスメイトにイライラしながらやっていく生活はどうにもなりません。

学校生活の苦しさを少しでも軽くしようと、言動が荒っぽく暴力・暴言で子供に言うことをきかせようとする現在の住まいから、もう少し穏やかな人の多い土地へ近々転居する予定ではあるけれども、さてどうなることやら。

メンタルのサポートも。とりあえず話をよく聴く

引っ越しの多かった身としてわかりますが、転居はリセットなんですよね。わずらわしい人間関係を一息に精算して、新しい生活に馴染むという冒険に心身を傾けることで一時的に日常の些事に目を向けずに済みます。

でも、今回は定住先への転居の予定です。ある程度腰を据えて地域の中で暮らしていく覚悟をしなければなりません。おそらく娘も自分自身を持て余すところが多々あるでしょうから、この点をどうサポートしていくか、先生・友達とのやりとりについて傾向と対策を娘と一緒に考えていかねばならないでしょうね。

これまでの育児も 寝ない・離れない・諦めない 続きで大変でしたが、いよいよ本腰を入れていかないといけなさそうですねぇ。経験値は溜めてきたけど、果たしてちゃんとやっていけるのかしら。(私自身の人生設計だってしたいのに。)

少なくとも、身近にいる親=私について娘は「先生と違ってちゃんと話を聴いてくれるし、ちゃんとわかってくれるでしょ。ママ、大好き」と言ってくれているので、まだ大丈夫。今後も娘目線でよく話を聴いて娘の持っている世界観を疑似体験しながら、何ができるかを一緒に模索していくようにする。これでいいのかなぁ。

難しいですね。自分でまかないきるには限界がありそうだから、本やサイト、あとはカウンセリングなども視野に入れないといけないのかも。ほんと、正直フツーで生まれたかったですね……。

この常に全力で生きてる感じは、老後まで続くんでしょうかねぇ。アラフォーでもすでに疲れマックスですよ。